2020.12.08更新

『???を克服する』

 

皆さま、こんにちは。
今年も、もうすぐ終わりますね。
2020年は「新型コロナウイルス」に振り回された一年でしたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 

今回は「Jokanスクール四国教室3日目」の様子をお伝えします。
前回2日目の研修は、テスティング・シャープニング実習になり「受講生の頭の中が???でいっぱいになる」というところで終わりました。
この「???」のままで3日目の研修を受けると、次に進むことはできません。
Jokanスクール四国教室の受講生も抜かりはありません。
研修後、研修レポートを作成しながら頭の中を整理します。そのレポートを元に、毎日テスティング・シャープニングを続けることで「???」をきちんと克服していました。

 

その上で、少し理解の足りないところは補足しながら、シャープニング実習を進めていきました。
前半はなかなかシャープな刃がつかなくて苦戦しましたが、基本を一つ一つ見直しながら練習を進めていくうちに、シャープな刃がつくようになってきました。

 

基本はとても大切です。
例えば、テストスティックは常にツルツルのところに刃を当ててテスティングします。
両端から丁寧に使っていくことで、それが可能になります。
一度、刃を当てて傷がついたところでテスティングすると、シャープな刃がついていなくても刃がかかったように感じてしまいます。
ツルツルのテストスティックに軽く当てるだけで刃がくいこむ感じ、この感覚をつかむことが大切です。
ですが「感覚をつかむ」ことは難しいです。感覚は曖昧なものですから。
最初のころはシャープな刃がつく日もあれば、いくら研いでも刃がつかなくて泣きたくなる日もあります。
刃がつかないときは、「基本」を見直します。
テストスティックを真っ直ぐ持っているつもりが、少し倒れている。
研ぎ始めの角度がすでに20度になっていない。
研いでいくうちに、ストーンの角度が変わっている。
こんなことがよくあります。
一つ一つ確認しながら、毎日研ぎ続けます。
「???」をそのままにしないこと。
その日はどうしてもうまく研げなかったら、一晩寝て翌日またチャレンジする。
この繰り返しが上達のための大事なステップです。

 

そして「一度使ったスケーラーは必ずテスティングをして、シャープニングする。」
これは自分との約束です。
きちんとシャープニングしたスケーラーを使ってSRPする。
「SRP」が歯科衛生士の仕事のすべてではありませんが、とても大事な業務だと私は思います。
炎症をコントロールするには、「SRPの質」が大切です。
SRPの質を上げるには道具も大切、自分の使う道具は自分で手入れをする。
切れない包丁で調理する料理人はいないと思います。
大事な包丁の手入れを人任せにすることもないと思います。
患者さんの歯は、患者さんの大切な身体の一部です。
「SRP」は、その大切な身体を歯周炎から守るための一つの手段です。
スケーラーはそのために必要な大事な道具です。その道具をどう扱いますか?

四国教室風景

その大事な道具のために、一生懸命に研修に取り込む受講生の姿。
シャープな刃をつけることができたときの、嬉しそうな笑顔。
私も嬉しいです♡
こんな歯科衛生士が増えれば、歯を失って困る患者さんが減るはずです。

 

来週12月13日は「Jokanスクール四国教室の4日目・最終日」です。
基礎トレーニング・テスティング・シャープニングの総復習と受講生のミニ発表もあります。
発表のテーマは「どのような歯科衛生士になりたいのか。在りたい歯科衛生士像」
です。
どんな発表をしてくれるのか楽しみです♡♡

 

来月はJokanスクール四国教室最終日の様子をお知らせします。

 

皆さま今年一年「四国便り」をお読みいただき、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
少し早いですが、皆さま良いお年をお迎えください。

投稿者: 湊 ゆかり

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「次の世代の育成に情熱を燃やしたい」と
次のステージに向かっていこうとされている方を応援いたします。

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