「新年、一歩を踏み出しませんか?」
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
皆様、新年を迎え新たな気分でお過ごしのことと思います。
さて、皆さんはSRPをされていますか?
私は13年前までSRPをしたことがありませんでした。歯肉縁上のスケーリングしかしたことがなかったのです。
ですが、それは13年も前の話、今ではSRPを歯科衛生士がするのは当たり前になっている、そう思っていたのです。
ところが…
一昨年、私の勤務している医院に重度歯周炎の患者さん(49歳男性)が初診で、来院されました。
私はその患者さんに「これまで歯周病の治療をしたことはありますか?」とお伺いしました。
患者さんはこう応えられました。
「はい、3か月に一度歯石を取ってもらっていました。」
「でも、だんだんと歯がグラグラになって抜けていってしまうので…」
口腔内を拝見すると、見るだけで歯肉縁下に歯石が付いているのがわかるほどでした。
歯肉縁下の歯石を取ったことはないようでした。
その後から現在まで、やはりこのような患者さんが時々、来院されます。
歯肉縁歯周基本治療と言いながら、実際には歯肉縁上のスケーリング上しかしていない医院がまだ多いのかもしれません。
それから、もう一つ私が患者さんの口腔内を拝見していて気になること、それは「SRPの質」です。
SRPをして、再評価をしたら自動的にメインテナンス・SPTにしている。
形だけの再評価。歯石が取れていてもいなくても、終わってしまっている。
そんな感じがします。
「SRP」難しいです。
習得するには、時間・費用・労力がかかります。
歯石が取れても、取れなくても点数は同じです。
だから取れなくてもいい?
歯周病が進行するのは患者さんのせい?
新年早々、熱くなってしまいました。
ですが、やっぱり皆さんに考えていただきたいと思うのです。
「皆さんは、歯科衛生士の仕事に誇りが持てていますか?」
私に13年前に「あなた、このままでいいの?」と問いかけてくださった講師の先生のお言葉です。
「まず、自分でお金を出して専門誌を定期購読しなさい。」
私はそこから始めました。
小さな一歩です。
本を読んで勉強をする。
そして、興味のあるセミナーを受講する。
そんな中で、私はJokanスクールと出逢いました。
小さな一歩でもいいのです。まず踏み出すこと。
そうしないと、ずっとそのままです。
一歩、踏み出すか、そのまま現状に留まるか?
皆さんは、どちらを選びますか?
これまで、できなかったことができるようになる、知らなかったことを知ることができる。
それはとても楽しいことです。
今回も「四国便り」お読みいただき、ありがとうございました。
今回は少し厳しい話になってしまいましたが、次回はもう少し楽しい話にしたいと思います。
次回もお読みいただけると、幸いです。