2018.11.15更新

皆様、こんにちは。
Jokanスクール講師の湊ゆかりです。

今回は私の勤務する歯科医院での出来事をお話します。

数カ月前、私の勤務する歯科医院に初診の患者様がいらっしゃいました。
主訴は「歯がグラグラする」でした。
口腔内を拝見すると大臼歯は既に欠損しており、残存歯は15本、義歯の装着はありませんでした。

私:「歯科治療はお久しぶりですか?」
患者様:「いいえ、2週間くらい前に歯石を取ってもらいました。定期検診も受けていました。」
私:「入れ歯を作ったことはありますか?」
患者様:「いいえ、ありません。」
私:「歯のないところに何か入れた方がいいというお話は聞かれましたか?」
患者様:「いいえ、グラグラしていた歯を抜いただけで、そんな話は聞いていません。」
少し疑問に思いながらも、歯周組織検査をすることにしました。
私:「これから、歯周病の検査をします。これまでも、されたことがあるかと思いますが…」
ここまでお話すると、患者様が不思議そうなお顔をされました。
プローブをお見せして、さらにプロ―ビングの説明をしました。
患者様:「そんな検査をしたことはありません。」
私:「歯周病の検査をしたことはないんですね。では歯周病についてのお話をお聞きになったことはありますか?」
患者様:「いいえ、ありません。」

欠損部は歯科医院で抜歯をしたところと、自然脱落をしたところもあるようでした。
縁下歯石を取ったことはないようでした。
定期的にクリーニングを受けているのに、歯の動揺が進んでいくことに疑問を感じ転院を考えられたようでした。

この後、一週間くらいして受診された初診の患者様も、自然脱落するほどの重度の歯周炎なのに、歯周組織検査をしたことも歯周病の説明を聞いたこともないとおっしゃいました。

またしばらくして来院された別の初診の患者様です。
「歯周病だと思い先生に相談したが、『歯周病は治らないので治療方法はない』と、言われました。歯がグラグラして噛めません。」

3名の方は、今もきちんと通院されています。
歯周病や齲蝕を放置して、ブラッシングもしたりしなかったり、このような患者様もいらっしゃいますが、この3名の方は違います。
治したいと思い歯科医院を受診されたのに、治療をしてもらっていない。
もっと早く治療を受けることができていれば、失う歯がなかったかもしれないのに。
前担当医・歯科衛生士は困っている患者様に対して何も感じなかったのでしょうか。
歯科衛生士は医院の方針だからとそれに従っていたのでしょうか。

患者様に申し訳なくて、腹が立ちました。
もちろん、きちんと治療をしている医院もたくさんあると思います。
でもきっとこんな医院もたくさんあるのでしょうね。
とても残念ですが…

Jokanスクールの基本理念の活動指針に
「歯科衛生士として患者の口腔内の回復、維持できる人財を育てます。すべての結果は患者の利益によって計ります」
という一文があります。

私自身もそれを目指してこれまで学んできましたし、受講生の皆さんにもそうなって欲しいと思って指導にあたっています。
患者様に良くなって欲しいという気持ち、そのために自分ができる最大限のことをしようという気持ち
この気持ちが大切なのではないでしょうか。

ここまで私のblogをお読みいただいてありがとうございました。

投稿者: 一般社団法人Jokanスクール

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「次の世代の育成に情熱を燃やしたい」と
次のステージに向かっていこうとされている方を応援いたします。

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