2019.05.15更新

皆さん、こんにちは。
講師の工藤です。
GWも過ぎ、過ごしやすい季節になってきましたね。
みなさん5月病になっていませんか?

前回は「上間トーク」と「シャープニングに」ついて投稿しました。
今回は「SRP」についてお話します。

前回、“ローマは1日にして成らず”とお伝えしましたが、これはスクールを受講している1年間になんども感じた事でした。
4月に入校し、本格的な研修を開始する5月。
正しいスケーラーの持ち方・テストスティックの持ち方・シャープニングストーンの持ち方など基礎的な事を学びます。
スケーラーの持ち方一つ正しさを追求するのがJokanスクール。
正しいポイントを伝えてもらうとすぐに把持できそうな気がしますよね?
ところが、指の力がないと正しく把持できないのです。
なのでまず、正しく把持できるよう指の力をつけるため基礎トレーニングから、地道に毎日取り組みました。
SRPのための本格的な講義が始まるのは6月ぐらい。
6月から12月ぐらいの半年間で、マネキンを用いてそれぞれの歯牙のSRP方法を習っていきます。
習った手法を実際の臨床現場に落とし込むことが上達の秘訣です。
実際、患者さんに対しSRP行った時に「パチッ」と1ストローク。
トレーニングの成果が発揮される日が来るのです。
あの縁下歯石をはじいた感覚は驚き、喜び、今でも鮮明に覚えています。

このようにスクールで習ったことを実際の臨床に落とし込み、繰り返し繰り返しトレーニングすることによって技術が向上していきます。
2016年の私は、寝る時間以外ほとんどの時間を診療所で過ごしたと言っても過言ではないぐらいトレーニングに没頭しました。
“もっと上手くなりたい、あの歯石をとれるようになりたい。”
この想いが自身のトレーニングと向き合わせてくれます。
何かを体得する時って、そのことに必死で練習を重ねませんか?
小さい頃の、逆上がり、コマなし自転車の乗ることなどなど。
それと同じように、大人になっても夢中で取り組めるものがあるって素敵だなと思っていました。
そして、一人ではくじけそうな事も月に1回スクールの仲間と過ごす時間の中で刺激や沢山のパワーがもらえます。
そんな日々は今振り返っても私の中で輝いていた年でした。

今日はここまでです。
次回からは2019年度のJokanスクールをお伝えできたらなと思います。
最後まで目を通してくださり、ありがとうございます。

投稿者: 一般社団法人Jokanスクール

2019.05.06更新

皆さま、こんにちは。講師の中村和恵です。

新年度も始まり、Jokanスクールも2019年度生が新しく入校しました。
皆、ドキドキしながら入校式の日を迎えたことと思います。彼女たちは一般の歯科医院に勤務しながら、1年間毎月1回、日曜日を使いJokanスクールの研修に参加しています。

歯科医院に勤務していると、患者さんからよくこんな言葉を言われます。「とにかく歯科医院が一番嫌」 どんなことが一番嫌かを尋ねると、「痛いから」「怖いから」治療での痛みに関する言葉がほとんどなのです。


私たち歯科衛生士は、口腔内で様々な器具を使いながら仕事をしていきます。口腔内には“歯”という硬組織の他に、“歯肉”などの軟組織もあり、“粘膜”に直接触れる仕事でもあります。歯石を取るための「スケーラー」という器具には、先端に小さな刃が付いています。それら先の尖った器具を、狭い口腔内で操作しなければいけません。


このデリケートな「粘膜に直接触れる」ということを考えると、歯科衛生士は究極の手技を持って器具を自在に操作出来るようにならなければいけません。


そのために大切なことが3つあるのですが、何だと思いますか?

全てのことに通じる基本でもありますが、まずは

➀「器具を正しく持つ」こと

口腔内で器具を自在に操作出来る持ち方の基本は「モディファイドペングラスプ法」です。歯科衛生士学校でも習う持ち方ですが、多くの歯科衛生士はこの持ち方が習得されないまま、自己流で仕事をしています。
201905061

2つ目に大切なことは

➁「レスト(固定指)を強化」することです

器具を動かす時に、手を安定させ力をコントロールする支点となる指のことをレストといいます。このレスト(固定)の指となるのが薬指す。薬指はもともと力が弱く、安全で確実な操作をするためにも、弱い薬指を強くすることが重要になります。

 

3つめに大切なことは

③「スケーラーの刃を研ぐ」ことです

歯石を取る時に使う道具のキュレットスケーラーは、歯科衛生士の命。刃の付いたキュレットスケーラーを作れないと仕事になりません。
201905062

刃のないキュレットスケーラーでは歯石を取ることはできないばかりか、力任せに器具を操作してしまい、その結果患者さんに痛みや苦痛を与える原因になってしまいます。例えば、よく研がれた包丁と、研がれていない包丁を想像してみてください。切れない包丁で肉や野菜を切るときには、かなりの力が要りますよね。一方、よく研がれた包丁で切る時には、力はさほど必要ではないのと同じで、適正に研がれているスケーラーを使うと、力任せに操作しなくてもよくなるのです。

 

 

これらの3つの大切なことに共通していること。それは指先(指頭(ゆびがしら))の強化です。繊細な感覚を養い指頭(ゆびがしら)を鍛える。このことが患者さんに痛みを与えない器具操作ができる秘訣なのです。

投稿者: 一般社団法人Jokanスクール

何でも気軽にご相談ください

当スクールで「歯科衛生士として成長したい」
「次の世代の育成に情熱を燃やしたい」と
次のステージに向かっていこうとされている方を応援いたします。

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