2020.07.15更新

皆さん、こんにちは。

Jokanスクール講師の工藤です。

この度の豪雨により、被災されました方々に心よりお見舞い申し上げますとともに1日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

先日私はステイニングの講習に参加しました。

「ステイニング」と聞くと歯科技工士さんの専門分野で私たち歯科衛生士は少し遠い世界のように感じませんか?

ですがそのルーツは人々が“色”を手に入れた数万年前まで遡ることができるというのです。

・縄文式土器

・陶芸作品

・平面なキャンバスに複数の絵具を彩色し立体感や飛躍感までも表現できる絵画

・細かい作業の中で数回に分けて色を合わせていく浮世絵

・墨の濃淡で立体感を表現した水墨画などが挙げられます。

言われてみれば、「あ、なるほど!」ですよね。

 

私の勤務している歯科医院では口腔内光学スキャナー、補綴物を削り出すミリングマシーン、焼成するファーネスを設置しているため、補綴物の作製、装着が1日で完了できます。

その中で用いられるステイニングも身近に感じるものの一つです。

ステイニングとは、インプラントやセラミックの人工歯をより自然な歯に見せる為に有色のゲル状ステイン剤を使用し着色させることですが、その工程を詳しく知る機会はあまりありませんでした。

ですが今回、ステイニングの講習会が開催されることを知り、「技工士さんの世界の覗いてみたいな」と興味を抱き、参加してみました。

CAD/CAMに特化した内容だったので、私でも十分理解できる内容でした。実習でのステイニングはとても楽しくて夢中になりました。

 

ステイニング

 

何が楽しかったかというと“色”を操り世界が広がることです。

もちろん色調再現のテクニック自体は奥が深くその道のプロである歯科技工士さんの専門分野ですが、この色を足すと透明感が出るな、このように色をつけると丸みを帯びた歯に感じるな、シャープにみえるなと同じ形態の補綴物でもステイニングひとつで目で見て感じ取る「歯」が変わることを実感しました。

そしてこの感覚に私たち歯科衛生士は長けているなとも思いました。

歯科衛生士目線の臨床は、歯肉の発赤や腫脹、清掃状態などに目がいきがちですが、たくさんの歯を見ています。

口腔内写真を見るだけで年齢の想像ができるのもたくさんの口腔内を観察した経験値からこそですが、そこには必ず“色”が存在しているなと改めて思いました。

“色”の存在を意識できたことで改めて私の臨床は広がりました。

より歯牙について興味を抱くようになりましたし、歯科医師や歯科技工士ともシェードの話や補綴物の話が深くできるようになりました。

自分が少し興味を抱き踏み入れることで、まだまだ広がる世界はたくさんあるなと感じています。

 

そしてもっと詳しくなりたいと学びの枠が広がりました。

今読んでいる本たちです。

 

雑誌

 

やはり臨床に興味を抱き進んでいくことが毎日の仕事を楽しくするコツですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者: 一般社団法人Jokanスクール

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