2010年 マンツーマンのハンズオン指導、自身のSRPのスキルアップと同時に、上間先生に院内研修に来てもらうことを目的に私はJokanスクールを受講しました。Jokanスクールのことを詳しく知らないまま入校した私は、「医院でマネキンを使って毎日練習をする」ということを入校してから知ることに・・・。毎日練習をするなんて想像もしていなかった私は、慌ててマネキンを購入するありさまでした。
「プロだから。プロとして日々、練習をするのは当たり前のこと」
今でこそ、受講生に練習の必要性、練習時間を作るために日々の生活を見直すこと、そんな話をしていますが、当時の私には恥ずかしながら「プロだから練習をする」という意識すらなかったのです。
マネキンを購入したものの、医院で一人、休憩時間に練習を始めるのには勇気がいりました。院長からの勧めでJokanスクールに入った訳でもなく、医院では誰もそんなことをしていない。基礎の基礎からのトレーニング、マネキンを使っての初歩的な歯石取りの練習。当時40歳で部門長という立場であったこと、学生以来の地味な練習に変なプライドが邪魔をしていました。
★マネキントレーニングの様子
「でも、せっかく受講すると自ら決めたのだから、するしかない!」届いたマネキンを前にトレーニングを始めると、「中村さん、何してるんですか~??」早速、若い2人の歯科助手さんがのぞきに来ました。マネキンを見るなり「これ何ですか?!」と驚いた様子。マネキンを見るのが始めてだった彼女たちは興味津々です。
練習をするためのマネキンや歯の模型であることを教えてあげると、「へぇ~そんな物があるんですか?!頑張ってください(^_^)」と彼女たちはそう言い、休憩室に入っていきました。
それからも、珍しそうにトレーニングの様子を見に来るスタッフ。帰り際に必ず「頑張ってくださいね」と声をかけてくれるのです。トレーニングをすることに勇気がいったなんて・・・「ちっぽけなプライド」だったということに気づいた私でした。
今、思い出すと、まさかその1年後に上間先生の院内研修が始まり、他の歯科衛生士を巻き込んでトレーニングを開始するようになるとは、私自身もスタッフも、誰も想像できなかったことでした。
トレーニングを始めて改めて思ったことは、これまで基礎ができていないまま自己流で歯石取りをしてきたということ。それまでは、椅子の座り方も意識したことはありませんでした。正しいスケーラーの持ち方。グレーシーキュレットの正しい刃の付け方。何もかもが分かっていたようで分かっていなかったことばかりでした。当時の私は、分からないことを学ぶことは大変というよりは、新鮮で楽しいという感覚の方が優っていました。
とは言え、私の場合年齢を重ねてからの40歳での受講。
家庭のこともあり、自身の勉強に自由に使えるのは夜だけでした。
===============================
トレーニングの時間を作るためにしたこと
================================
そこで私は、日曜日に1週間分のメニューを決め、買い物を済ませ、段取りをしておくようにしました。平日に買い物をしなくなったことで家事の時間を減らすことができ、時間を作ることができました。
友達からのランチの誘いも「ごめんね」と言って、断りました。行きたかったのは山々ですが、使える時間の少ない私にとっては、その時間さえも当時は重要でした。
夜にトレーニングや勉強をするため、大好きなビールをやめました。
どれも集中する時間を確保するため。
そんな風にして始まった私のJokanスクールでの一歩。
振り返って思うことは、Jokanスクールで学び得られるものは、決して『簡単な事』では手に入らないということ。
しかし、『毎日、練習する』 集中して練習する時間を作れば、必ず出来るようになり、手に入れることが出来るということ。そしてそれには年齢もキャリアも関係ないと私は思っています。関係あるのは『集中して、頑張り抜けるか』それだけなのです。
『毎日、練習するのですか?!!』と思っていた受講当時の私。Jokanスクールで学んだ1年間は『私も頑張らなきゃ!』一緒に頑張る仲間の存在も大きな影響を与えてくれました。
2020年度ベーシックコースの募集もまもなく開始します。前回の募集と同じく、数日で満席になる可能性があります。真剣に基礎から学びたい方のためのコースとなっておりますので、お見逃しなくお願いいたします。