Jokanスクール講師の湊ゆかりです。
今回は、Jokanスクールで実技研修の最初にお教えしている基礎トレーニングについてのお話です。
「使える手をつくる基礎トレーニング」として3つのトレーニングがあります。
「指の輪」指と指で丸い輪を作り、指先に力を入れます。指に力を入れる時、プラス言葉(ありがとう)を声に出しながら行います。
「指立て伏せ」壁から50㎝くらい離れて立ち、壁に指を立て腕を伸ばします。そこから壁に伏せ5秒静止をします。
「モーショントレーニング」掌の上や紙とペンを使用してモーションの練習をします。
「使える手を作る」どういうことかと思われるかもしれませんが、Jokanスクールの研修を受けると、この意味がよく分かります。
「使える手」とはスケーラ―を正しく把持し、モーションをかけることのできる手です。
スケーラ―を持つことなんて、誰でもできると思われるかもしれませんが「正しく把持する」これが難しいのです。
最初は、テキストの写真を見て同じように持とうとしても、うまくいきません。
基礎トレーニングを毎日毎日繰り返し続けていくことで、やっと正しく把持することができるようになります。
私はこれだけのことにずいぶんと時間がかかりました。
基礎トレーニング、私は今も続けています。
私がアシスタント講師の頃だったでしょうか。上間校長に尋ねたことがあります。「トレーニングはいつまで続けたらいいですか?」
上間校長の答えは「現役でいる限りずっと必要です。」でした。
「使える手を作り、それを維持する」
それはSRPを行う歯科衛生士の責任ではないかと私は思います。
私は小柄で(身長147㎝)で手も小さく筋力もありません。最初使える手を作ることに、とても苦労しましたし、それを維持することにも苦労しています。
しばらくトレーニングを怠ると、硬い歯石が弾けなくなってしまいます。
話が少しそれますが、私は昨年「ありがとうの神様」という本を読みました。
この本には「ありがとう」と言うと神様が味方をしてくれるということが書いてありました。
「指の輪」は「ありがとう」と声を出しながら行うトレーニングです。
私は「あら、一石二鳥」なんて思いながらトレーニングをしています。
いやいやするよりも、楽しい方がいいですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Jokanスクールでは基礎トレーニングのほかにも、基本的なことにこだわって研修をしています。
そのお話はまた次回に…